
八王子のトラットリア・カンパーニャ と グッビオのタベルナ・デル・ルーポ
2016年11月12日、13日にかけて、イタリア中部の美しい街グッビオにて、東京、八王子のブオンリコルド協会認定レストラン「トラットリア・カンパーニャ」と、グッビオのレストラン「タヴェルナ・デル・ルーポ」の姉妹レストラン締結イベントが行われました!

イベントの様子
タヴェルナ・デル・ルーポは、ロドルフォ・マンカレッッリ氏の家族がホテル・ボゾーネとともに街の中心部に保有するレストラン。
タヴェルナ・デル・ルーポとは「オオカミの食堂」という意味ですが、これはイタリアでもっとも有名な聖人のひとり「聖フランチェスコ」に由来します。

Palazzo dei Consoli, Gubbio
大金持ちでありながらその富をすべて貧しい人に分け与え、自らは貧者として生きた聖フランチェスコはこの地、グッビオで一匹の狼と出会い、襲われる前に話しかけます。
「我が兄弟、狼よ。こっちにおいで。君は私にも、人間にも、悪さは働かないのだから」
狼はその言葉を聞いて、急におとなしくなった、と言われています。
トラットリア・カンパーニャは、東京、八王子の駅近くにたたずむ一軒家レストラン。イタリアの伝統料理に情熱を燃やし、同時に、日本の風土や食文化、食材とも真剣に向き合いながら最上の美味を提供してくれる職人肌の森田シェフの名店です。
イベントでは、ルネサンス時代からのフレスコ画が残る壮麗なホテル・ボゾーネにて晩餐会が、翌日には「オオカミの食堂」にて素晴らしい昼餐会が行われ、日伊の、そしてグッビオと東京の友情が結ばれました。
森田シェフのシグネチャー・ディッシュであるタリアテッレ・アッラ・ボロニェーゼ(ボローニャ風ミートソース)は、オーナーの奥様でありシェフでもあるリセッタ夫人により再現され、パスタは古きイタリアの伝統により、麺棒とナイフを使って完全手打ち、ハンドカットで提供されました!

タリアテッレ・アッラ・ボロニェーゼ
また、イタリア中部を襲った大地震への寄付も集められ、イベントは大成功のうちに幕を閉じています。
こうして日本のイタリア料理がイタリア本国に認められ、友情がはぐくまれていくことは、日本ブオンリコルド協会にとって何よりの歓びです。
この素晴らしいイベントに関わっていただいた皆様に心から感謝申し上げるとともに、詳細なレポートをご提供くださった Daniela Patriarca 氏に心からお礼申し上げます。
姉妹レストランとは:
ブオンリコルドのシンボルである「絵皿」。
認定店だけが作ることのできるこの「絵皿」を何枚持っているかは、イタリアや世界の美食家にとってのステイタス。そして、40年の歴史を持つ「絵皿コレクター協会」にはイタリア全土から500人の美食家が名を連ね、イベントの旅に集まってはイタリアの伝統料理、そして美食の歓びを共有しています。

ブオンリコルドのお皿
「姉妹レストラン締結」イベントはそうしたイベントの一環。
今回はコレクター協会の役員であるガブリエレ・ロッシーニ氏のコーディネイトにより実現しました。